令和3年5月19日に開催されました「第5回通常総会」において、会長を務めさせて頂くこととなりました。浅学非才な私ではありますが、初代清水会長の進めてきた路線を引継ぎ、当政治連盟の発展のために全力で取り組む覚悟であります。何卒一層の御協力御支援を賜りますようお願い申し上げます。
当政治連盟は平成28年5月設立総会を行い500名に満たない会員で発足しました。それよりさかのぼること約2年「公共事業費の減額により、活気をなくした業界を復活させる為に何か行動を起こすべきだ」という思いを強くした数名の全標協会員が、新しい行動を起こしました。「夢と希望のある業界を目指しての基盤つくり」が始まったのです。そして1年余りの議論の結果、全標協をベースとした「政治連盟」の設立を目指すことを決意し、準備に取り掛かりました。
協会員の皆さん、国会議員の先生方、行政府の方々、他の政治連盟の幹部等々、たくさんの方々にご意見ご指導をいただきました。
参考までに、各々の代表的な発言を少しだけ書いてみます。
協会員には強い反対意見を持つ方がおられました。行政への陳情活動に限界を感じられている方もいました。政治に良くないイメージを持っている人もいました。しかし、それ以上に賛同の意見が圧倒的に多かったのが事実です。政治連盟の設立に対し、右肩下がりの業界の改革の第一歩としての役割を期待していただいたのかもしれません。
次に、国会議員の先生の発言を思い出してみます。「100%公共事業である標識標示の団体に政治連盟がないことの方が不思議だ。協力するから、すぐに始めなさい」
「地域だけでやってはいけない。オール日本でやってください」
党の団体総局、道路調査会など自民党の組織を丁寧に教えてくれた先生方もいました。
他にもいろいろたくさんのご意見、ご指導をいただきました。ここに書けないことも多々あります。しかし国会議員の先生方には非常に真摯に対応をいただき、ご協力をいただきました。今更ながら、心より御礼申し上げます。
私共が最も心を配らなければならなかったのが行政府への対応でした。しかし行政府からは意外にも、的確なアドバイスや方向性までもご指導をいただきました。ありがたい限りです。我々の先輩諸氏が実直に、ひたむきに協会活動を長年にわたり続けて来られたおかげだと感謝感動したことを記憶しています。
政治団体、政治資金団体、政治資金規制法など法律関係の知識の習得も必須条件となりました。
ともあれ、スタートを切った「全国道路標識・標示業政治連盟」は予想を遥かに上回る足跡を残してきたと思っております。政治連盟発足のわずか1年後、顧問国会議員先生方による「道路標識等議員懇談会」が設立されました。年に2度の議員懇談会が開催され、誰もが驚くほどの「政治と行政と業界」のあるべき姿を示すことができました。今年春の議員懇談会はコロナ禍のため残念ながら中止となりました。秋には開催される状況になることを、強く願っております。
政治連盟会員を対象とした「業界の未来を語る会」は2度開催することができました。会員個々の意見や、地域の事情を語り合うことによって、政治連盟の活動の幅が広がるものと思います。政治連盟の活動に御協力頂ける動機づけにもなることと期待しています。
政治連盟は一般社団法人全国道路標識・標示業協会を政治面から支え、全標協の発展のために全力を尽くすのが本分であります。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今年も政治連盟の事業計画に則って精力的に活動を続けてまいります。会員の皆様と先生方の距離を近づけるよう努力し、会員数の拡大につなげたいと思います。
しかしながら今年は衆議院総選挙の年です。当政治連盟に対しご指導、ご協力をいただいている衆議院議員の先生方全員の当選を目指して、選挙活動をする事が当政治連盟の今年最大の命題であります。会員各位のご協力を心よりお願い致します。
最後になりましたが、全国道路標識・標示業政治連盟に対する国民並びに各界の皆様の温かいご支援、ご協力をお願い致しまして、ご挨拶とさせていただきます。
全国道路標識・標示業政治連盟
会長 東 久雄